【風雲竹田城】雲海を 立雲峡から観光する編 ~車中泊一人旅~

【風雲竹田城】雲海を 立雲峡から観光する編 ~車中泊一人旅~

狙っていた。

ちょっと前から狙いに狙っていた。チャンスがあれば行ってやろうと…。何をって??

兵庫県の宝

風雲 竹田城

ふぅーん。って思った…?風雲だけに…?

   

そんなあなたに今回は、竹田城への好奇心を爆発させるような記事を用意しました。今回は久々の旅ブログ。気合い入ってます。

風雲 竹田城。兵庫県朝来市にある小高い山の上に建てられたお城です。今回この兵庫県でも上位を争う人気スポットに行ってきました。

残念ながら天守等は崩壊し、石垣だけの城跡となっていますが、その立地や僅かなシーズンに発生する雲海の絶景により、『天空の城』や『日本のマチュピチュ』等と呼ばれたりしています。

今回のこの記事の内容を簡単に説明しますと、

◆前日の夜から前乗りして車中泊した

◆早朝に竹田城を眺めれる展望に登った

◆結果、最高の雲海が見れた

◆雲海に包まれた竹田城カッコいい

こんな感じの記事です。意外と簡単に雲海は見れるんです。雲海に出会うのなんて奇跡と思ってるそこのアナタ!!雲海は見れます!!

雲海や竹田城の写真をたくさん載せていますので、この記事を通して素敵な場所だということが伝わればいいなと思います。

竹田城の解説やアクセス、雲海に出会うコツ等はまた別の記事で書きますので、ご興味のある方はそちらをチェック!

では、雲海の旅を~

ちぇけらぁぁぁぁぁぁああ!!

  

竹田城のある朝来市へ出発

前日の雲海予報が高確率だった

11月2日の月曜日。その日は雨がシトシトと一日中降り続いていて湿気の多い日でした。仕事から帰ってきた僕は次の日が休みなのをいいことに何か冒険をしたい気分。

せや。竹田城行ってやろう!!!

そんな思い立ったが吉日な夜であったのです。

少し前から竹田城が雲海出現シーズンに入ったことは知っていたので、それ以来チャンスをひっそりと狙っていました。そう。自分の予定と元気、朝来市の気候。全てが重なる瞬間を。

興奮してきた僕は朝来市の天気予報をチェックします。すると深夜からその日はずっと晴れ。しかも快晴に近い予報。

これは期待できると思い、すぐさま竹田城雲海予報をチェックしてみました。

これは『朝ツイ』さんという兵庫県朝来市・養父市を盛り上げようというグループの方々が作ってらっしゃるサイト。11月3日の結果は「出るかも」とのこと。これは高確率で期待ができる表記です。

念のため別のサイトもチェックです。

こちらは『あさぶら』という朝来市ポータルサイト。

うん。期待できる!!これはもう行くしかない!

すぐさま僕は旅の準備をします。寝袋や毛布を用意して、お風呂に入ってアクティブめの服装に着替えます。早朝は寒くなるので暖かい格好を。ウルトラライトダウンは重宝します。コンパクトになるのでリュックに入りやすい。

住んでいる三田市をドタバタと出発。下道で行きますがカーナビによると2時間弱で着くようです。テンションは最高。鼻歌も高らかに1人の車内に響きます。

意気揚々と車を走らせますがここで重要注意点!!!

下道で行くにはおそらくどの方角から行っても山道走行になります。夜の山は野生動物のパラダイス動物園。シカやタヌキやイタチが道で遊んでいますのでそっと愛を持って避けましょう。

※ほんとに轢きそうになるので絶対注意です!

竹田城を向かいから望める立雲峡へ

立雲峡到着&車中泊タイム

竹田城で雲海を見るなら大きく分けて2パターンあります。

①竹田城に登り竹田城から雲海を眺める

②竹田城が外から見れる場所から眺める

今回は②番にすることに決めました。写真でよく見る雲海に包まれた竹田城を外から見てみたいじゃないですか。もう1回言いますが、雲海に包まれた竹田城を見てみたいじゃないですか!3回目言おうか?やめとこうか!!

①に関しては3週間後に実際に行って竹田城を堪能してきました!その様子はコチラ↓↓

【風雲竹田城】黄金に輝く城を見た編~車中泊一人旅~

今回は遠くから竹田城を眺めます!!ということで、深夜12時前に竹田城から2.2㎞離れた向かいの山、『立雲峡』へ到着しました。ここ立雲峡は竹田城を程よく遠くから眺めるのにはベストスポットと呼ばれています。見晴らしの良い高台で3つの展望スポットが整備されています。

駐車場に到着しました。深夜というのに警備員さんがいらっしゃり、場所を指定されます。

!!!!

警備員さんがいるのも、それもそのはず。既に駐車場はいっぱい。車中泊して朝一で登ろうという同じ発想の人がたくさんいらっしゃいます。

展望スポットまでは登山道のような道なのですがこの季節は午前4時からでないと入れません。それまでは車で待機です。

と、いうことで車中泊ターイム!!!

1年ぶりの車中泊です。くそったれコロナで我慢していたもんね。さっそく後部座席を倒して寝床を設営します。どんな感じになったかというと、1年前の写真を参考にこんな感じ。

朝来市竹田城 車中泊 寝袋

でででででででん。C-HRという普通車でも大人が足を伸ばして寝れるスペースを確保できます。快適快適~。あとは4時間ほど眠って開門を待ちます。

おやすみなさい!!

ルート開門 展望スポットへ登山

悪いことは言わんので必ずトイレで全部出してから行け

速攻で眠りにつきました。速攻で4時になりました。さっそく出発します。11月の山は寒いので着込みに着込んで出発です。

まずはトイレで用を足して…。

ってこれメチャメチャ重要です!!必ずここでトイレしてから行ってください!!

もし大きい方もしたいなら絶対に今しといてください!!

ここからは想像以上の長期戦です。登山ルートに入ると全くトイレはありません。ここにしかありません。スタート地点のここにしかありません。僕はちゃんとトイレしてから行きましたが、後々苦しむことになりました。

ちなみにここのトイレはとてもキレイでウォシュレットも付いてます。こういった配慮も行き届いていて気持ちいいです。ありがとう立雲峡さん!

では展望台を目指し出発しましょう!

ちゃんと入道料を払いましょう

登山道の入り口には小屋があり、受付をしないといけません。ここで環境整備協力金として大人は1人300円が必要です。これは絶対ちゃんと払いましょう。

登山道はとても綺麗です。足場も整備されていて登りやすいですし、展望スポットも多くの人がベストポジションを取れるよう足場が作られています。駐車場のトイレもこのお金で整備されてると思うとありがとうという気持ちで払えます。

なにより雲海と竹田城の絶景を見れたら、300円なんて全然払うわって気持ちになりますよ。

展望スポットは3カ所

気を付けてください。展望スポットまでは登山です。

割としっかりめに登山です。

生半可な気持ちで行くとエラい目に遭いますんでご用心です。階段のように整備されているとはいえ、上の方まで行くにはガッツリな時間がかかりますのでスポーツ感覚で準備しておいた方が良いです。

さて展望スポットは3カ所整備されています。

第一展望台 標高約420m 徒歩約30分

第二展望台 標高約350m 徒歩約10分

第三展望台 標高約300m 徒歩約5分

当然標高が高く時間がかかる方が眺めはキレイ。世の中うまいこと出来ています。もっちろん今回は一番高い第一展望台に行きますよ!!

登山道ですが、街頭などは無く、4時頃だと真っ暗です。懐中電灯を用意しましょう。僕はスマホの明かりで照らしながら行きましたが、この後写真を大量に撮るのであまり電池を消費したくは無いですね。

登山道はこんな感じ。下山時に撮影しました。

階段状に整備されてはいますが、やはり足元はガタガタです。前日の雨のせいもあって滑ります。気を付けて進みましょう。

そして登っていると人間もちろん疲れます。第3展望台、第2展望台の案内板が誘惑してきます。ここは心を強く持って登り続けます。みんなも負けないで。

もう体も熱くなって汗もかいてきます。登り始めて25分程。ようやく第一展望台に到着しました。僕は結構ハイペースで登ってきた自覚がありましたが、(何人も追い抜いたし)実際平均ペースで登ると30分では着かないような気がします。

展望スポットには既に何人も先客がいます。こんなに人いるの!?きっと開門前に並ばれてたんでしょうね。うん。彼らはいいスポット取る権利がありますよ!

さて、到着はしたものの、暑い。体が熱い。着てる服厚い。脱ぐ。なんと、11月早朝の山で服を脱いで半袖になる僕。

気のせいか冷ややかな周りの視線。

雲海が出るまでひたすら、待つ

竹田城登場までの雲海の経過

前日に見ていた天気予報の通り、空は晴れています。月が綺麗でまだ夜明け前なのに月明りで結構明るいです。美しい…。

ここからは長期戦。雲海に浮かび朝日に照らされる竹田城を見るため、ただただ景色を眺めまて待ちます。先に言っておくと僕が下山をするのはAM9:00前。つまり約4時間半ずっとこの場所で棒立ちです。きっとこの日の僕はアスリートです。

では、足全体に疲労を感じながら、膀胱の悲鳴に耐えながら撮影した写真達で一緒に日の出までの経過を見ていきましょう。いつ雲海が出てくるかな…??

   

はい。もう雲海発生ーーー!

これはAM5:00頃の出来事でした。なんだか遠くの方から雲海さんが塊でやってきて竹田城を覆っていったような感じ。その後どんどん増殖して一帯が全て雲海になっていきました。

  

AM5:38 空が少し青みがかる

城下町も目覚め始め灯が綺麗です。雲のすぐ下の黄色い光は電車です。いいよね!幻想的でいいよね!!

  

AM5:40 ただ月と電車が綺麗に撮れたから見て欲しかっただけ

ただそれだけの写真。時を進めましょう。

  

AM5:56 雲が厚くなって町が隠れる

雲が町を隠しました。辛うじてうっすら明るい灯が見えるくらい。竹田城の位置は全くわからなくなりました。

  

AM 6:05 10分しか経ってないのに雲海は濃く、空は明るくなりました

最高の雲海でしょうね。運が良かった!竹田城チャレンジ1発目でこんないい景色が見れるとは。写ってるのは月です。太陽ではありません。

  

AM6:43 太陽の光が雲海を照らす

雲がオレンジに色付けされました。空のグラデーションも美しい。一番綺麗な時間帯だったかもしれません。もう雲の上を歩けるんじゃないかってくらいの厚い厚い雲海。ロマンチック発言も次々頭に浮かびます。

ちなみにこの頃からトイレに行きたくなってきました。苦行の始まりです。

  

AM6:53 青空になりました

たったの数分で景色の色が変わるので、全く退屈じゃありませんでした。瞬間瞬間で、景色が全く違う表情を見せてくれるんですもの。

いいこと言うたな。

  

AM7:05 違う方向はまた違った世界でした

もう雲の上の国です。勇気を出してその場を離れ、別の方角を写真撮りに行きました。遠くまでずっと雲の海。雲、雲、雲、雲、山、雲、雲、空、雲、雲、僕。

世界は希望に充ちている。

  

AM7:18 脱落者が増える

景色的には変わりはあまり無いけれど、人はこの時間帯くらいから入れ替わりだしました。関東弁の大学生達、足を滑らせて大規模にコケた女子グループ、僕の目の前で2ショット自撮り祭をしていた熟年カップル。

みんな竹田城の登場を待ちきれず去って行きました…。きっと時間の制約があるんだろうけど、もったいない!惜しいな!そんな人達にもこのブログ届けー!!

  

AM7:50 なんか雲海が霧状になる

雲海が分散していくような素振りを見せる。誰もが竹田城の登場いよいよか!とカメラを構えだす。けど、ここからが長かった…。

全く竹田城は隠れたままで、待ちくたびれた僕の膀胱は限界をとっくに超えていました。小学生の僕なら漏らしているのでしょう。しかし根性で大人のプライドを守るアディショナルタイムを継続しています。

  

AM8:15 チラ見せしてくる竹田城

一部分だけ雲が晴れる穴あき状態。竹田城、焦らしてきます。焦らしテクニックは恋愛の基本。まさか歴史的建造物に恋愛のテクニックを学ぶとは僕も予想外。チラリズムのプロフェッショナルです。

  

AM8:35 竹田城だけが見えない

もうちょっと。もうちょっとなんだ!頑張れ!!!竹田城と僕の膀胱!!

  

ついにその時が…

AM8:36 竹田城降臨

ついにみんなが待ちに待った瞬間が訪れました。まだうっすらかかった雲の影から竹田城が姿を現しました。雲海の中に佇むその姿はまさに幻想的。まだ微かに纏ってる雲がより一層美しく惹き立てます。

天気も最高で竹田城が2.2㎞離れたこの場所からでもはっきり見えます。うん。この展望台にして心から良かった。最高のロケーションです。

別角度から

城跡だというのに存在感があります。ずっと見ていても全く飽きないです。何時間も寒い中震えながら待った苦痛を余裕で吹き飛ばすこの興奮。凛々しすぎます竹田城…。もう住みたい。竹田城に住みたい。

  

城下町や円山川もはっきり見えるくらい雲は晴れました。よく見ると城下町も屋根が黒で統一されていて可愛い街並みになっています。

城に町に山に空に雲。やっぱりこんな絶景を見ると、スマホじゃなくてもっといいカメラで撮影したくなりますね。次の次のボーナスかな。

  

すすき越しに竹田城。うんうん。どの角度でどこからとってもカッコいいですね。竹田城、堪能しました!!!

   

さてさて、皆さんお忘れですか??今は8時54分。僕は2時間近く膀胱に限界を迎えながら騙し騙し生き長らえているんですよ。下山します。ゆっくり。ゆっっっくり振動を与えないよう丁寧に下山します。

行きとは違う景色の登山道

紅葉と膀胱

一刻を争う。

それはわかっているけど急いだらゲームオーバーになる。こんな皮肉なことは他に無いよ。

そんな極限状態の駆け引きを行っている最中にも紅葉は美しい。登り時には暗くてわからなかった山の景色を帰りは楽しむことができます。紅葉のベストシーズンには少し早いですが、所々しっかりと赤く色付いています。

ルートの道中には木々の隙間から竹田城がチラリと見えたりする場所もあるため、自分好みの撮影スポットも見つけることが出来るかもしれません。滝があったり、苔が綺麗だったり、山の景色も美しいですよ。

第二展望台

第二展望台がルートの脇道すぐにあったので寄り道してみました。第二展望台も三段の大きな撮影台場が整備されていて、よりたくさんの人がカメラをセットできるようになっています。

第二展望台からの竹田城です。

第一展望台に比べると高さにかなりの差があるため、竹田城と同じくらいの高さか、もしくは少し見上げるような角度になります。この場所はこの場所で良い写真が撮れそうです。少し電線が気になる所ではありますが…。

この場所からの雲海はどんな風景に見えるのでしょうか。きっとここからの構図も美しいんだろうと思います!

第三展望台もありましたがごめんなさい。今の僕は膀胱にハンデを抱えているのです。第三展望台に立ち寄る余裕はありませんでした。

何とか駐車場まで生還し、トイレに駆け込み無事大人のプライドは保たれました。人間やれば限界のボーダーラインを押し上げることが出来ると学びました。

世界は希望に充ちている。

  

次なる旅は…?

いかがだったでしょうか。竹田城雲海観光一人旅。

今回は天気にも恵まれ、前日の雨のおかげか雲海も超濃厚で出現する最高シチュエーションだったと思います。欲を言えば雲海の上に竹田城が浮かんでいるように見える雲が見たかったですが、それは奇跡過ぎるのでしょう。

しかし、写真を見返しても綺麗だなぁと思いますが、あなたにとって世界に存在する最高のレンズは、あなた自身の目です。ぜひ朝来市まで足を運んで、生で竹田城を見てみて欲しいです!

全っっっ然、格が違いますからね!!

生で見る辺り一面真っ白の雲海は本当に心が震える程の感動です。僕が保証しますし、朝来市長がきっと保証します。

実は駐車場に戻った後、竹田城の城下町をプラプラお散歩してモーニングを食べたのですが、その様子は次の記事で書いてみようと思います。

そして竹田城についての情報や雲海を見るためのポイント、アクセス手段なども別の記事でまとめてみたいと思います。そちらもぜひ!!

  

いやぁ。本当に竹田城絶景でした。僕の住む地元兵庫県にこんな最高の景色が見れる場所があるなんて。兵庫県民として鼻が高い。

雲海に包まれる竹田城は本当に美しい。

雲海の中の竹田城…

ん?雲海の中の竹田城…??

雲海の中ってどんな景色なんだろう…?

雲海の中の竹田城から見る景色ってどんな感じだろう…??

ああああ!!!

雲海の中に埋もれる竹田城にも行ってみたい!

次の旅が決まったようです。竹田城アゲイン決定!!!

※実際に3週間後に行ってます!コチラもどうぞ!!

【風雲竹田城】黄金に輝く城を見た編~車中泊一人旅~

※そのまた1週間後にもまた行ってます!コチラもどうぞ!!

【風雲竹田城】竹田城から雲海を見下ろす編~車中泊一人旅~

Yes!TKC!!!