【風雲竹田城】黄金に輝く城を見た編~車中泊一人旅~

【風雲竹田城】黄金に輝く城を見た編~車中泊一人旅~

前略。僕はTKC。お父さん、お母さん、僕は元気にやっています。

ブログというのは導入部分で読者を惹きつけることが出来るかが大事と言いますが、今日の入り方の感じでは厳しそうです。何はともあれこんにちは。

我ら兵庫県民が愛してやまない絶景の山城

風雲 竹田城跡

朝来市 風雲 竹田城 雲海

前回、この竹田城へ車中泊をしながら行ってきた、弾丸一人旅を記事にしました。

竹田城と言えば城の周りに運が良ければ現れる雲海が絶景。前回の旅ではバッチリ雲海を拝めることが出来ました。その記事はコチラ↓↓

【風雲竹田城】雲海を 立雲峡から観光する編 ~車中泊一人旅~

その竹田城を楽しむには大きく2パターンありまして、

①竹田城に登り竹田城から雲海を眺める

②竹田城が外から見れる場所から眺める

つまり竹田城を中から見るか外から見るか。打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?みたいな言い回しになっていますが、雲海を見に訪れる人にとっては究極の選択です。

前回は雲海に浮かぶ竹田城が見たくて、城から1㎞ちょっと離れた『立雲峡』という山の展望スポットへ行き、遠くから竹田城を望めました。その時に芽生えた感情。

「次は雲海の中から竹田城を楽しみたい…」

この禁断症状を解消すべく前回から3週間弱でもう1度、早朝の竹田城に訪れました。

ドライブ、車中泊、登山、カメラ、絶景、そして人。

僕とこの記事で、竹田城の朝焼けまで一緒に旅しませんか?

  

ふふ。バッチリせりふ決まったな。「僕とこの写真達で、竹田城の夜明けまでダンスにふけりせんか?」と悩んだけどこれで良かったな。うんうん。

では、黄金に輝く竹田城

ちぇけらぁぁぁぁぁぁああ!!!

  

雲海リサーチと旅の準備

まずは前日に雲海予報をチェック

はぁ。はぁ。雲海の中から竹田城が見たい。雲海の中はどうなってるんだろう。はぁ。はぁ。

雲海禁断症状が出ていた僕は虎視眈々と2回目の竹田城一人旅の機会を伺っていました。仕事が休みの前の日には竹田城の情報をチェックする日々。

自分の予定と竹田城の雲海コンディションを擦り合わせた結果、2020年11月22日に旅を決行することにしました。

竹田城の雲海コンディションはどのように確認するのか??

  

なんと雲海が出るかを予報してくれるサイトがあるんです。

これは『朝ツイ』さんという兵庫県朝来市・養父市を盛り上げようというグループの方々が作ってらっしゃるサイト。11月22日の結果は「出るかも」。よしよし。いい感じ。

  

もう1つ僕が愛用させていただいているサイト。こちらは『あさぶら』という朝来市ポータルサイトです。

結果は…期待できる!!2サイトチェックして2つとも期待できそうなので行くっきゃないでしょう!

準備するもの※必需品多数

夜の10時。さっそく旅の準備です。

今の季節、竹田城が開門するのは朝の4時。その時間に着くように行ってもいいですが、せっかくなんで車中泊します!旅の準備物はこんな感じ。必須な道具は赤文字にしておきます。

  

車中泊用グッズ

 ・寝袋

 ・毛布

 ・冷気遮断保温シート(寝袋の下に敷きます)

 ・サンシェード(車内を隠せます)

登山用グッズ

 ・スニーカー(もしくは登山靴 必需品です)

 ・着脱できる服装(登山は割とハードです)

 ・懐中電灯(100均のでもいいので必ず)

 ・レインコート(雨とか霧用)

その他

 ・飲み物(登山はハードなので必須)

 ・食料

 ・ニット帽

 ・ウィンドブレーカーその他防寒具

 ・コンパクトダウン(カバンに入るしおすすめ)

 ・着替え

  

  

こんなもんでしょうか。必ずスニーカーもしくは登山靴で!ハイヒールなんてあり得ないです。

防寒具は着たり脱いだりできるものがいいです。登山は意外とハードなので汗かきます。竹田城で朝を待つのは寒いです。汗をかいたままだと風邪ひくので出来れば着替えを持っていきましょう。

ウルトラライトダウンとか小さくなる防寒具はおすすめ!カバンに潜ませているとさっと着れて便利。あと一番外のアウターはウィンドブレーカーがいいです。風を防ぐのは長期戦に置いて非常に大事です。

   

さてさて、準備も出来たし出発!!!


ウキウキ車中泊&ヤバヤバ登山

山道は動物に注意 駐車場は基本無料

準備が完了し、夜11時頃に僕の住む兵庫県三田市を出発します。竹田城のある朝来市までは2時間弱程度のドライブです。

そうそう、僕のポリシーとしては、旅は極力有料高速道路を通らない。お金の節約と道沿いの面白いものを見つけるためです。

この時間なので道はスイスイ~。丹波市を抜けたあたりから山道になります。朝来市に入ってからは本当に峠道のようなウネウネアップダウンです。うひゃあ。

夜は野生動物に注意!!

前回は道の真ん中に鹿のカップルが現れ危うくオーマイガーでした。今回も鹿さん楽しみにしていたのですが会えず…。

出発から1時間40分。朝来市竹田駅周辺に到着!

駅付近に駐車場は何ヵ所かありますが、基本的に無料。嬉しいです!僕は24時間開放の土の駐車場に停めます。

   

夜間は閉鎖しているアスファルト駐車場があるのですが、綺麗なトイレ付ってこともあり人気が高い。閉鎖している時間にもかかわらず、手で動かせるからって車止めを自分で退けて駐車してる人達がいるみたい(係員曰く)。

そーゆーのはやめようよね。観光する側はマナーを持とう。うん。

  

駐車場に車を停めた僕は寝る準備をし始めるそんな僕がふと見上げた夜空…

星がやばばばばい。綺麗すぎる。

よし。みんな今度一緒に見に行こう。

車から降りた僕は少しの間この満点の星空観察。あれがオリオン座であれが北斗七星かしら。しかしロマンチックタイムも寒さで終了。

さて、寝袋に滑り込みTwitterを更新して寝る。やっぱアウトドアっていいなぁ~。うふふふふふふふ!!!

数時間の仮眠!おやすみなさい~。

目覚める 十数分後には登山開始

目覚めた。朝4:00。寝坊した。

急いで支度をして15分後に車を出発。この寒さにしては少し薄着で出発です。

画像は公式パンフレットから拝借。

竹田城へ行くには幾つかルートがありますが、今回は竹田駅近くに車を停めたこともあり、赤い線でなぞった駅裏登山道を登り料金収受所を目指します。この道が一番最短で登れるルートです。

登山道入り口はこんな感じ。

今は暗くて何も見えないので、ここからは数枚、帰路で撮影した写真を載せていきます。場所は法樹寺の真横にあります。見つけやすいです。

登山道は最初の方はコンクリート舗装の坂道。そして階段に整備された道になり、途中からは石段となって、中腹くらいからは岩がゴロゴロの険しい道を登っていくようになります。

日中に撮った写真なのでわかりませんが、当然街頭はありませんので真っ暗です。足元も見えないし道も細く足を踏み外しやすいです。

懐中電灯は必須です!!

スマホの明かりでもいいですが、持ちづらいですし落とした時のダメージが心配。登山道を登り切ったあとは竹田城を思いっきりパシャパシャ写真撮ってウィンウィン動画撮るでしょうし、電池は温存しておきたい所。100均で良いので簡単な懐中電灯の方がいいと思います。

そしてこの登山道、僕の登った時間帯は人はほぼおらず基本的に真っ暗山道一人きり。大人の男の僕でも少し怖いです。女性が一人で登るのは危険かも。ご注意を。人や、霊に。

  

途中ちょうど体力的に限界くらいで休憩小屋があります。体を休めていきましょう。寝起き十数分でこの登山。ちょっと体キツいな…。しんどいし、汗だくで、少し吐きそう…。小屋。ありがとう。小屋。

この登山道は通常40分で登れるコースのようです。おそらく僕もこのくらい時間を費やし、吐き気に負けず我慢しながらフラフラで料金収受棟に到着しました。

係のおじさんに「はいお疲れ様でした。頑張りましたねぇ。」と言われるくらいにおそらく鬼の形相だったのでしょう。体力不足です。肉体改造しなくちゃ。

ここに最後のトイレがあります。これより先にトイレは無いのでラストチャンスですよ。

さて収受棟にて竹田城への入場料500円を払います。

いよいよ夜明け前の竹田城へ!!!

夜明け前はライトアップ

午前5:20 ようやく竹田城へ入場。4:00に入るつもりだったのに…。寝袋が快適だったばっかりに…。登山道がハードだったばっかりに…。悔やまれる。

この時期は早朝の時間にライトアップしているようです。

美しい…。

とても凛々しいお姿ですわ。

人もけっこういらっしゃいます。まずは夜明け前の竹田城を堪能すべく、端から端まで散策します。一番高い場所まで行ってみましたが、人が多すぎて断念。

ふと気づくと竹田城を照らしていたライトが消えている…。あとから調べるに、ライトアップは5:30までだったようです。ここでも寝坊が悔やまれる。

しかし風が強くビュービューに吹きさらしています。登山で汗だくマンの僕はヒートテック1枚ですが他の方々は厚着。浮いてます僕。みんななんで暑くないの?みんな登山してないのか?みんな空中を浮遊してここまで来たのか?

  

竹田城下にも灯がともっています。美しいですね。町が眠りから目覚め出します。

しかし、僕はこの景観を見て気付きましたよ。そしてこの体を打ち付ける強風を味わい気付きましたよ。

あ、たぶん今日は雲海出ないな。。。

竹田城チャレンジ2回目にして肌で雲海が出る出ないを感じ取ってきました。ってか5:30くらいで1ミリも雲海無いってもう無理でしょ…。

まぁ結果を先に言うと本当にこの日は雲海出ませんでした。1ミリも。

今日は事前の雲海予報通り、とても良いコンディションだったと思います。1つを除いては。

風です。今日は強風がビュービューに吹いています。風が強いと雲になる水分の粒子を風が分散させてしまいます。雲海はボウルのようなこの地形に雲が沈んで溜まることでできるため、風で追い出されるようになり、雲海はできませんでした。

残念ですが、それはそれで仕方ない。別の楽しみ方をしましょう。

天気は良いです。快晴に近いかな。いい朝日が見えそうです。朝が来ると書いて朝来市。最高の日の出を見ましょう。

前回の立雲峡は朝日が背中の方向でした。今回は正面に太陽を拝む角度で楽しみます。さて、どの場所で見ようかな。人のいない所を探します。

竹田城のご来光までを写真で

石垣の角。人がいない良い場所がありました。城下町を見下ろせて、向かいの山々から日が顔を出すのが見れる好スポットです。ここにただ棒のように立ち続け朝日が昇るのを待ちます。

地図で言うとこの場所でこの角度。

三の丸の角から二の丸の方面が綺麗だったのでここを映します。この地図も公式パンフレットから。では、

太陽が昇るまで同じ角度の写真を載せていきます

みなさんも行ったつもりになって一緒に楽しんでみてください!!

AM5:58 まだまだ暗い

風がビュービュー。心が折れそうです。さすがにもうヒートテック1枚では居られないので着込んでいます。ウルトラライトダウンも装備。パーカーも被る。本当にパーカーの可能性は無限大だよ!

AM6:03 少し暗さが薄くなる

遠くの空がオレンジになり出しました。そのこぼれた光で竹田城周辺も足元が見えるくらいになります。

AM6:25 明るくはなるが朝日はまだ

明るくなりました。遠くの景色までバッチリ見えるくらいに。反対の山々の輪郭に沿って光が線になって見えています。

AM6:46 もう少しで太陽見えそう

お空のグラデーションが水彩絵の具のようになりました。水色から太陽の方に向かってだんだん暖色になっていきます。山の木々が紅葉していて美しいことにも気づかされました。

AM6:58 少し太陽が見えてきた

太陽がチラッと見え出しました。その途端に、オレンジの光が竹田城をどんどん染めていきます。強い元気な光です。眩しい。風は止んで、ただただ心地よい朝です。

AM7:03 竹田城の色が変わっていく

太陽はまだ全体見えていないけど、どんどん光は強くなっていって、竹田城が濃く色付きます。どんどんオレンジになって、そこから今度はどんどん金色に輝いていきます。見とれてしまう。

AM7:09 黄金の竹田城が完成しました

太陽が全身現しました。竹田城は黄金に輝きました。朝のこの時間帯、この朝日の色だけが、竹田城をこの景観にさせるんですね。本当に美しい。カッコいいし、神々しい。

雲海は出なかったけど、これはこれで満足です。とにかく眩しい。竹田城が金色な間に、色んな竹田城を見たい。散策を再開しウロチョロします!!

黄金の竹田城を隅々まで

朝日が昇りました。朝来市竹田の町は目覚めました。お城は金色になりました。観光客も増えました。

まだまだ7時過ぎ。まだまだまだまだ竹田城を味わいます。

竹田城の後ろの山々も朝日に照らされています。おはよう!朝来市!!

写っている連続したアーチ状の橋は『虎臥城大橋』という、朝来市のこれから話題になるかもしれない隠れた名スポットの1つだそうです。

  

こちらは南二の丸、南千畳。

石垣が段々になっていてメチャクチャかっこいいですよね。朝日によってくっきり影が出来ていて美しいです。

山々の紅葉も朝日の強い光でより鮮やかに見えます。植物にとってこんなに眩しい強い日差しは、人間でいう唐揚げ定食なんだろうな。…大好物ってことの表現です。

この写真の中央が本丸。一番高い所が天守台跡です。この竹田城で一番高い所に登ってみましょう。

天守台跡までは人が一人通れるくらいの狭い階段が取り付けられていて、降りる人と息を合わせながら譲り合います。

やはり展望は最高。夜明け前はこの場所で日の出を見たい人達でいっぱいでしたが、ようやく少なくなってきました。

天守台から二の丸、三の丸の方向。

天守台から南二の丸、南千畳の方向。

素晴らしいですね。ここで日の出を見たいと思うなら開門するのを順番待ちして、ここまでダッシュが必要かなぁ。

でも他にも良い場所はたくさんあるので探してみては??

  

なんだかさっきから民謡のような音楽が聞こえます。ヨーロッパの伝統音楽のような。タイのムエタイの時の音楽のような気も。パイプ系の笛の音です。とにかく朝にピッタリ。誰だ?どこから聞こえるんだ。

あの人だ!

見ても楽器はわかりませんでした。とにかく美しい音色を吹いていらっしゃる。これからもお体に気を付けて頑張ってください。…ところで、ここまでそれ持って登って来たの…?

 

さぁ、順路通りに戻って南エリアへ向かいます。上から見てたら大きな木があるなぁて思ってたけど近づいてみたらやっぱりシブいね。

オレンジの光に照らせてそのいぶし銀感が際立ってます。きっとお殿様もお気に入りの木だったんだろうと勝手に妄想をします。城に山に空に雲に木。たまりませんなぁ!

  

振り返ると本丸や天守台もバッチリ見えます。どこをとっても良い景観。絶景絶景。こんな山の頂上にお城があったなんて昔の人ってすごいなぁ。その技術と努力に今夜も乾杯ですわ。

  

南千畳の端っこです。竹田城内で一番南っ側ですね。結構高低差があるのがわかります。田んぼも上から見るときっちり四角に区分けされていて綺麗ですね。少し可愛さも感じます。

さて、この南千畳が出口になっています。階段を少し下ると料金収受棟の道へ出ます。

あとは来た道を戻り下山しましょう。往路で40分かけて登った道です。降りるだけとはいえ長い道のりなので、気を抜かないように!!!

最高でした竹田城!!ありがとう竹田城!!!


次なる旅は…??

いかがだったでしょうか黄金の竹田城。下山した後は城下町のカフェで但馬牛バーガーを食べました。肉汁が超絶ジューシーで一瞬でペロンチョでしたが、それはまた、別のお話。

TKCは嬉しい。いい旅ができました。竹田城を満喫できました。

まずは車中泊というただただ外で寝るだけの遊びでも興奮し、満点の星空の中、眠りについて寝坊しました。

早朝登山から始まり、体力の衰えを感じながら登り切った達成感と疲労感を両肩に携え、極寒の早朝に冷たい視線を浴びながらヒートテック1枚の姿になる31歳の男。

3週間弱ぶりに訪れた竹田城は、そんな僕の全てを包み込むような絶景を見せてくれました。日の出も美しかったし、石垣もカッコよかった。山の紅葉も綺麗でしたし、雲海も…

雲海見れてないやん。

そうだ、あまりの竹田城の黄金さに忘れかけてたけど、僕は雲海の中、雲海が纏わりついた、雲海とコラボレーションする竹田城を見に来たんだった。

と、い・う・こ・と・HA??

雲海竹田城リベンジやんか!

今の所、雲海チャレンジは1勝1敗。インザ雲海の竹田城をこの目で見るまで、僕のこの旅は終わらないという事じゃないかぁぁぁ!!

ちょっと待て、雲海 + 黄金 + 竹田城 これってもしかして最強じゃないのかい!?

うはははははぁ。見たいなぁ。行きたいなぁ。飽きないなぁ。いいなぁ竹田城!最高だな竹田城!!

※この1週間後、なんとまたしても竹田城へ訪れたのでした。果たして雲海は見れたのか!?その様子はコチラの記事で!!↓↓

【風雲竹田城】竹田城から雲海を見下ろす編~車中泊一人旅~

   

Yes!TKC!!